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学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2021

学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2021の受賞結果

Let's タイムワープ!! ~昔のものづくりの世界~
仙台二華中学校 自然科学部
受賞者コメント
サイエンスデイという貴重な発表の機会と、心のこもった賞をたくさん頂けたこと、深く感謝しております。私たちは、「昔から伝えられてきた知識の積み重ねが、新しいアイデアや技術につながる」を合言葉に「羽ばたき飛行機・ダヴィンチの橋・五重塔・からくり人形・水時計」をテーマに研究を進めました。これらの発表が、温故知新の精神の大切さに改めて気づくきっかけになったのなら幸いです。初めてのオンラインでの発表でしたが、動画の制作や実演に力を入れ、臨場感ある発表を目指しました。挙手ボタンやチャット機能を多用することで、皆さまと活発な意見交換が出来ました。「新しい形の交流」を経験できたことに感動しています。また、オンラインでは参加者の皆様の様子が分かりにくく、発表が伝わっているのか把握し難いという課題も見つけることが出来ました。今回の経験を生かし、これからも部員一同、自然科学への探求に励んでいきたいと思います。
賞名仙台青陵 科学部賞(仙台市立仙台青陵中等教育学校 科学部)
理由昔の人々の発明、考え等に重点を置き、実験に関連づけ、全ての実験が一つに繋がっていた。
また、ダヴィンチの橋を割り箸で作るなど、家でも実践できそうなものを多く紹介していた。
そして、幅広い年代の人々が興味を持ってもらえるように工夫されており素晴らしかった。
副賞仙台青陵ファイル
賞名東北大学知のフォーラム賞(東北大学 研究推進・支援機構 知の創出センター長 小谷 元子)
理由「昔のもの作り」につまった技術や知識から新しい発見やアイディアを追求しようという考えは素晴らしいです。ひとつひとつの物・技術に対して、考察の過程を実験してわかりやすく説明しようとしているのが印象的でした。また、オンラインでの実演に様々な工夫がされて、オンラインの良さを最大限に引出そうというところも、新しい挑戦に取り込む姿勢も見えて高く評価しました。今後も、未来の科学を創造するような活動に期待しています。
副賞知のフォーラムの拠点施設である
「知の館(TOKYO ELECTRON House of Creativity)」1日使用権、
知のフォーラム記念品
賞名映像情報メディア学会東北支部賞(映像情報メディア学会東北支部 支部長 藤掛 英夫)
理由光学・工学・物理学などに顕著な業績を残したレオナルド・ダ・ヴィンチについて、その体験を通してアイデアの源泉を探り出す、分かり易く意欲的な内容。
副賞会員企業からのノベルティグッズ詰め合わせ
賞名東北工大建築学部・建築学科賞(東北工大建築学部 学部長・教授 石井 敏
東北工大建築学部建築学科 学科長・教授 有川 智)
理由地震が多い日本でどのようにしたら安全安心に暮らせるか、五重塔の心柱(制震システム)を題材に地震の周期特性にまで踏み込んで、そのしくみをわかりやすく解き明かしてくれました。建築の分野では、耐久性に優れ環境にも優しいローマンコンクリートなど、古の知恵や技術を現代に活かそうという多くの研究が進められています。私たちの生活をより豊かにするために温故知新の精神で取り組む姿勢を高く評価し、東北工大建築学部・建築学科賞を贈ります。これからも暮らしを支える科学技術について意欲的に取り組んでくれることを期待します。
副賞東北工大オリジナルグッズ
賞名東北工大情報通信工学科賞(東北工業大学工学部情報通信工学科長 木戸博)
理由Let's タイムワープ!!~昔のものづくりの世界~は、ダビンチの考案した飛行機や橋、日本古来の心柱構造や水時計などを実際に手作りしてわかりやすく解説した楽しい企画でした。これらの多くは、情報通信に関連の深い「物理学」の内容ということができます。作っただけで終わらずに、結果を評価し、仮説をたててて検証するという態度は大学の教員から見ても立派なものでした。動画の制作や配信、Zoomによる聴衆とのやり取りも初めての試みだったと思いますが、質問する人への配慮や、臨機応変な対応もできており、実験だけでなく企画の実行においても検証と改良を重ねられたことが感じられました。
副賞消せるボールペンと学科オリジナルクリアファイル
賞名情報処理学会東北支部賞(情報処理学会東北支部 支部長 篠原 歩)
理由「昔のものづくり」を題材とした多様な課題に対して,実験と考察を丁寧に積み重ね,それを楽しくわかりやすく説明してくれる素晴らしい出展でした.オンラインの状況下でも,参加者が自分の手元で一緒に実験に参加できるような工夫がなされていた点も高く評価されました.皆さんが将来の科学者や情報処理技術者として活躍されることを期待しながらこの賞を贈呈いたします.
副賞情報処理学会 学会誌「情報処理」1年間購読権
賞名国立仙台高専名取キャンパス賞(国立仙台高等専門学校 名取キャンパス副校長 佐藤 一志)
理由私自身が以前ダ・ビンチの手稿を調べたことがあり、とても興味深く拝見しました。特にダ・ビンチの橋を実際に作って調べたところに非常に共感しました。ダ・ビンチのスケッチに好奇心をかきたてられた様子が見えて、とても良かったです。
副賞特製の盾
賞名スリーエム仙台市科学館長賞(仙台市科学館長 石川由紀夫)
理由現代科学につながる原理を、身近な材料を利用した実験で、分かり易く伝えている。どの項目も比較検討をする実験を行っており、どうやってその最終形(完成形) になったのかを筋道立てて説明しているところが素晴らしい。実験の中には失敗をしたものもあったが、それについてもプロセスを説明したうえでなぜ失敗したのか考察していることや、質疑応答についても手分けして調べ、分からないものは分からないとしているなど、科学に対する誠実な姿勢に好感が持てる。また,複数回見た項目もあったが、1回目の質問を生かして2回目の説明を変えたり、 余った時間で追加資料を提示するなど、ライヴ上で臨機応変な対応ができていたことに感心した。あえて今後の努力事項を挙げるなら、文字による説明の部分で、もう少し写真や動画を使うとさらに分かり易くなると感じた。皆さんの今後の研究に期待しています。
副賞科学館を会場にしてのイベントプログラム(展示発表やワークショップ等)開催の権利を授与します。(令和3年度内に実施)
賞名日本機械学会東北支部長賞 (日本機械学会東北支部第57期支部長 東北大学教授 小林秀昭)
理由機械の物理は時代を超えて共通です.仙台二華中学校自然科学部さんは,過去に題材を探しながら,調査,企画,仮説,検証といった研究の基本を踏まえ実践的取り組みを行っています.手作りした装置もモノづくりに繋がり共感できます.5つのテーマはどれも興味深く,次々見たいという欲求が沸きました.発表コンテンツにも工夫が見られ,毎回の説明から生徒さん意気込みや,聞き手に理解してもらいたいという気持ちが伝わってきました.2019年に続いての受賞ですが,また来年,どんなものを見せていただけるか楽しみです.さらにチャレンジしてください.おめでとうございます.
副賞今後も手作り実験に活用していただきたく,工作工具セットを副賞として後日お送りします.
賞名TSBアワード(東北生活文化大学学長 佐藤一郎)
理由私たちが普段何気なく使っている割り箸が、ダ・ヴィンチの構想とつながるとは!身近な素材を使って具現化、動く様子を観せてくれたことにまず驚きました。科学は日々の生活と直接つながっているのだなということを、二華中学校の皆さんの実証実験は声高らかに伝えてくれました。また小型模型に留まらず、2.5cm角材を使って大きめの橋模型を作り、実際に乗ったのも素晴らしかったです。試作中に折れてしまったこと、成功した際の体重も隠すことなくご報告いただき、いろいろな事実と真正面から向き合うことの大切さも教えていただきました。今後の益々のご活躍を期待しております。
副賞副賞 「ガラスオブジェ」

山口綾子さん(東北生活文化大学美術学部非常勤講師・本学出身)制作による
ガラスオブジェ作品。
賞名東北大学工学研究科創造工学センター賞(東北大学工学研究科創造工学センター長 陳 強)
理由「技術(工学)は人の役に立つためにある」という工学が目指しているところが十分に伝わるプレゼンであり(特に「ダ・ヴィンチの橋」)、プログラム企画趣旨の「昔からの積み重ねが新しい発見やアイデアにつながっていく」という観点も工学の進歩の大事なポイントを捉えており、本賞の審査基準を満たすプログラムであると評価したため。
副賞東北大学工学研究科・工学部 創造工学センター及び関連ラボツアー 招待券
賞名東北大学流体科学研究所長・宇宙少年団仙台たなばた分団長賞(東北大学流体科学研究所長・宇宙少年団仙台たなばた分団長 丸田 薫)
理由古い文献などをもとに、自分の手を使って装置を再現、そして実験を行うスタイルはまさに科学者。実験結果が文献どおりにならないこともあったようですが、その理由を探ろうとする姿勢はきっと今後に繋がることと思います。また、オンライン開催により来場者とのコミュニケーション手段が限定される中、説明用資料をきちんと準備していた点も感心しました。部員の皆さんがこれからも良い時を重ね、未来に羽ばたかれることを期待します。
副賞流体科学研究所宇宙熱流体システム研究分野(永井研究室)のオンライン見学をプレゼントいたします。
https://www.ifs.tohoku.ac.jp/jpn/research/dv_crfrd/stfsl/
君の好きなサイエンスは何ですか?
仙台青少年理科学研究部会
受賞者コメント
サイエンスデイAWARD2021では、大変丁寧な受賞理由とともに4つもの賞をいただき誠にありがとうございました。今回の私たちの出展タイトルは「君の好きなサイエンスは何ですか?」としました。これに対する私たちのアンサーとして、宇宙から微小な世界までの幅広いサイエンスから、私たち一人ひとりが最も関心があり「なんでだろう?」と思うテーマに関して、それぞれの視点から一生懸命取り組んだサイエンスを発表しました。発表では、コロナ禍の中にあっても継続的に研究活動を続けた成果を、視聴者の方々に分かりやすくライブ配信できるように、最大限の工夫をしてサイエンス・デイ当日に臨みました。私たちの今回の発表が、視聴していただいた私たちと同じ小中学生のみなさんにとって、それぞれの興味に沿ってサイエンスに取り組むきっかけとなり、サイエンスの好きな人たちの輪がより一層広がっていくことを願っています。今後も私たちはサイエンスの面白さの探求を続けてまいります。
賞名日本化学会東北支部賞(支部長 和田健彦)
理由「きれいな石のサイエンス」に対する「ビスマス結晶成長過程の研究」、「ルビー作成研究」、「石の美しさを探る」など結晶成長、要素化合物混合による目的物合成、標的化合物構成物質抽出、特性解析など多面的化学アプローチによる研究は高く評価されます。また太陽電池、色素増感太陽電池やミドリムシなど全く特性も形態も異なるに対象物対する照射波長の影響の検討など、自然界に普遍的に共通する科学的視点醸成の観点からも素晴らしい研究だと高く評価されます。
副賞・研究室見学
・一家に一枚周期表
・周期表クリアファイル
・化学の日缶バッチ、他
賞名日本分光学会東北支部長賞(日本分光学会東北支部長 森田明弘)
理由科学に興味をもつ皆さんの楽しそうな様子が伝わってきました。研究内容も非常によく練られていて、感心いたしました。是非この経験と興味を今後も育ててほしいと思います。
副賞特製トロフィー
賞名Tohtech Dean Award 2021(東北工業大学 工学部長 工藤栄亮)
理由自ら仮説を立て,実験によって検証し,考察する姿勢.そしてその成果を自信をもって発表している姿から,楽しんで研究しているのが伝わってきました.この経験はどのような分野に進んでも役に立つと思いますし,みなさんの将来がとても楽しみになる出展でした.
副賞画面クリーナー(東北工業大学オリジナル)
賞名人と社会と地球のために賞(三菱マテリアル株式会社)
理由コロナ禍にありながら、WEB(オンライン)開催環境下で丁寧に理科実験を進める組織運営及びプレゼンター(小学5年生~中学3年生)の姿に好感を持ちました。仮説と検証、データと解釈等、基本に忠実な対応をされていました。制約された環境下でも、「理科実験」の楽しさ、奥広さをバランス良く案内する内容でした。また、配信にあたり、3つのチャンネルと2つの媒体(You Tube、ZOOM)の設定、実験テーマの複数回配信、タイムスケジュールの公開、多めに確保された質問時間等、WEB利用者にもフレンドリーな運営で、コロナ禍におけるWEB開催の充実化という本年の大会が直面した課題にも応える丁寧な運営姿勢も垣間見えました。
副賞事務局から提供される賞状を三菱マテリアル社製の純金カードにしたもの及びそれを収納し、飾るガラスフレームを贈呈します。
身近な疑問がいーっぱい!「圧力っておもしろい」を感じてね。
仙台青陵中等教育学校 科学部
受賞者コメント
賞名日本物理学会東北支部長賞(日本物理学会東北支部長 中村哲)
理由圧力に関するデモ実験をオンデマンド動画として発表した。動画としての完成度も極めて高く、メイキング動画まであって楽しめる。コロナ禍下の新しい発表スタイルとして高く評価したい。
副賞最高の実験物理学者とも言われるマイケル・ファラデーの名著を解説する本『「ロウソクの科学」が教えてくれること』(マイケル・ファラデー著、白川英樹(監修)、尾崎好美(訳))を贈呈します。また、ご希望に応じて、物理学会東北支部から研究者が出前授業を行います。
賞名華が咲くで賞(仙台ニ華中学校自然科学部)
理由仙台青陵中等教育学校さんは、身近な「圧力」を、用語の説明や実験を通して丁寧に紹介されていて、掲載動画を見た参加者がスムーズに理解できる工夫が凝らされていました。基本的なことから応用まで、順を追って説明されていたので、圧力を初めて知る子供にも分かりやすい説明だったと考えました。また、中学生の私たちも、普段の理科の授業より発展的な実験を見て新たな考え方を知り、理解を深めることができました。小さな子供から大人まで、楽しみながら科学を学べる発表だと感じたので、この賞を贈らせていただきます。
副賞なし
賞名ソニーグループ賞(ソニーグループ(株)仙台テクノロジーセンター)
理由まずは今回の動画の構成、カメラアングル、解像度など完成度の高さに驚きました。普段身近にあるけれどもそんなに意識していない「圧力」をテーマに、実験動画、テロップやイラスト、解説を通じて、初めて見る子どもたちや大人の方まで非常にわかりやすい内容であり、「もっと圧力について勉強したい」と好奇心をくすぐられるキッカケになるような演示内容でした。今後も様々な科学のテーマでシリーズ化していただき、”子どもたちの学びの場”に提供してくれることに期待をして、この賞を贈ります。
副賞ソニー製品(※後日、受賞者と調整の上決定させていただきます) 
多賀城高校★SCIENCE★You Tube!!
宮城県多賀城高等学校 SS科学部
受賞者コメント
今回は「科学はアートだ!賞」「国立仙台高等専門学校 校長賞」「仙台歯科技工士専門学校 学校長賞」をいただきありがとうございます。私たちの発表がこのような賞を頂くという形で高い評価をいただけたことはとても光栄に思います。
今回,私たちは子供から大人まで幅広い世代の方々に楽しんでもらうことを目標に,実際に動いているクリオネとアルテミアを見てもらい,zoomのリアクション機能を使って視聴者にリアルタイムでクイズに参加してもらえるよう工夫を凝らしました。本番では,予期せぬことも多々ありましたが,部員全員で臨機応変に対応することができよい経験になりました。また,部員一人一人が協力し,力を尽くすことができました。
さらに,今回のサイエンスデイでは自分達にはなかった他校の発想を知ることができ,とても貴重な経験となりました。これを自信に今後とも努力していきたいと思います。  
                         
代表)多賀城高等学校
科学部2年 三橋・池田・鈴木
賞名仙台歯科技工士専門学校 学校長賞(仙台歯科技工士専門学校 学校長 伊藤多佳男)
理由事前公開動画と当日ライブ配信メニューをリンクさせた企画であったこと,校内で実際に飼育中のクリオネやアルテミアに関するクイズ形式で視聴者参加型としていたこと,クイズに入る前にイラストを使って簡潔かつ適切な解説を加えていたことなど,小学生でも参加しやすく,しかも十分楽しめるように配慮されていた点を評価しました.
調べたり聞いたりするだけではなく,未知のことを実際にやってみて,そして考えてこその科学です.流氷の天使クリオネも今となってはメジャーな生命体で,その「かわいい見た目」と「バッカルコーンによる捕食シーンの強烈さ」の落差も知られるようになってきましたが,今回の企画のおかげで,水質と水温の管理方法,餌となるミジンウキマイマイの調達手段と給餌方法,そしてガソリン味の理由など,私自身も新たに知りたいことが増えました.
寄生虫の朝採り,クマムシ捕獲に続いてのクリオネ飼育…多賀城高校SS科学部の企画力,実践力には毎回楽しませていただいています.
最後に一点だけ.せっかくの当日Zoom配信ですから,配信のラストに質疑応答時間を設けた上で,その旨のアナウンスが明確にされていたなら,視聴者参加型コンテンツとしての完成度がさらに高まったのではないかと思います.
副賞ミニ義歯ストラップ
仙技附属歯科診療室無料検診券
賞名国立仙台高等専門学校 校長賞(国立仙台高等専門学校 校長 澤田惠介)
理由災害を引き起こす原因となる自然現象について、科学的かつ分かりやすく解説することを試みている動画に注目しました。クイズを通して子供たちが防災に対する正しい知識を習得し、さらに防災への意識が高まるように工夫されています。これらは大変素晴らしい取り組みだと感じました。
副賞特製の盾
賞名科学はアートだ!賞(ODA(おだ)プレーン愛好会)
理由日本の伝統文化の一つでもある折り紙にも通じる折り紙飛行機は,飛行機の形も飛ぶようすも美しいものです。YouTubeを利用することで,折り紙飛行機の作り方が具体的で分かり易く,また繰り返し見られるというメリットもあることを評価し本賞を差し上げることといたしました。
副賞希望により,紙飛行機教室の出前を行います。
枝の科学 ~成長する科学~
向山高校自然科学部
受賞者コメント
賞名Tohtech E&E Prize(東北工業大学工学部電気電子工学科 学科長 内野 俊)
理由金属の析出により金属樹ができる仕組みが分かりやすく説明していました。実験だけでなくシミュレーションを行っているところも良いです。動画がよく編集された仕上がりとなっていた点も評価しました。
副賞AM/FM DSP ラジオ(イーケイジャパン TK-739)
賞名化学は楽しいで賞(東北工業大学工学部環境応用化学科)
理由金属樹のできあがり方をきれいな映像で紹介いただきました。時間がかかる化学反応でも動画に収めれば、簡単に理解することができます。その題材と表現方法の特性を活かした出展でした。つぎは、この化学反応が社会でどのような場面で利用されているか、についても教えてください。
副賞・「自由研究おたすけキット “おいしい水”を調べよう」(Gakken)、東北工業大学・山田一裕監修
・東北工業大学・環境応用化学科名入り蛍光ペン
賞名「E」でしょう!(東北大学大学院環境科学研究科長 土屋 範芳)
理由電解質溶液から金属のイオン化傾向の違いによる析出現象を美し1い映像として記録し,その理由について要領よく解説している.映像をコンパクトにまとめており,冗長さがなく,視聴しやすい.説明ナレーションを抑制的にして,映像により原理やメカニズムの説明をしている.映像を利用した科学発表としてセンスが良い.惜しむらくは,なぜ「枝」になるのか,その秘密をもう少し深掘りできれば,なお科学のおもしろさが伝わるであろう.冒頭の金属樹の映像は,コンピュータを利用して描像したものであろうか.画像データについてはテロップを入れるなどの工夫があってもよいとは思う.
副賞金銀銅鉛亜鉛鉄天然鉱石メダル
秋田県北部の北鹿(ほくろく)地域で採掘された黒鉱鉱石からメダルを作成.銅鉛亜鉛を中心とする複雑硫化鉱.
黒鉱鉱床は島弧や海底での火成活動に関係した鉱床で,鉱床成因についてはさまざまな研究が行われている.また複雑硫化鉱の製錬には,東北大学で開発された多くの研究成果がベースとなっている.
オリンピックは,金,銀,銅のメダルはそれぞれ別々だけど,このメダルは,それらの金属を全部含んでいる.
自然の多様性と恵みを感じていただければと思います.
金属資源と環境問題は密接なつながりがあります.金属の析出現象の解明を通じて,金属資源,そして環境問題に関心を持っていただけたらと思います.
身の回りのおもしろ化学 ~身近なもので化学現象を見てみよう!~
宮城県仙台第一高等学校 化学部
受賞者コメント
今回は初めての出展で、私たち自身分からないことも多く、幾つかのアクシデントもありましたが、3つの賞をいただきましたこと、大変光栄に思います。今回の出展では、身の回りにある化学をテーマに、着色料や固形燃料などに関する実験を行いました。どのように分かりやすくするか考えたり、装置を自作したりする中で、私たちも化学の楽しさを改めて感じることができたとてもよい機会だったと思います。比較的簡単で興味を持って貰えるような内容にして、また、オンラインということで、映像でも分かりやすいようなものを選んだので、私たちの出展で、見ていただいた皆さまに少しでも「化学って面白い!」と感じていただけたり、「将来は化学の道に進みたい」と思っていただけたりしたならとても嬉しいです。今回の経験を生かし、これからも化学の面白さを追求していきたいと思います。
賞名心に鮮やかインプレッ賞(テラヘルツ光研究領域・理化学研究所)
理由ゲル化、過熱蒸気、過冷却など身の回りにある化学現象の不思議と魅力を伝えようと、果敢にもライブで実験を行う方法で説明してくれたのが、とても印象的(インプレッシブ)でした。今回はYoutube配信で限られた時間の中での実演でした。実演は本当に難しいものです。うまくいくのかな?マッチに火はつくのかな?と、ドキドキもあって楽しく視聴しました。その難しさを顧みず、化学の面白さ・神秘さ・身近さを何とか視聴者に届けようと努力し、最後までやり遂げた姿勢に研究者の神髄を思わせるものが感じられました。その熱意とこれからの更なる発展を期待して表彰します。
副賞【理研グッズ等】
理化学研究所を知っていただけるようなものをお渡しいたします。
賞名子ども未来賞(仙台市教育委員会)
理由 難しい印象のある化学について、身の回りから迫っていることがとてもすばらしいと思いました。この動画を見て、夏休みに興味を持って実験をしようとする親子の姿が目に浮かびました。
副賞せんだいメディアテークの見学ツアー
賞名東北大・多元研・賞(東北大学多元物質科学研究所 所長 寺内 正己)
理由エタノールや水蒸気、食品添加物、過冷却現象に関するユニークな化学実験を、小・中学生も理解しやすいように、身近なものを用いて“百聞は一見に如かず!”のライブ配信に挑戦されました。配信中には様々な予期せぬトラブルも起こりましたが、これも科学実験の一つの醍醐味であり、実験の難しさや、一度では成功しない場合もあることが聴講者に伝わったのではないでしょうか。実験実演中には、そうしたトラブルに適切に対応されながら、聴講者の疑問を想定した説明が随所にありました。また、配信の回を重ねるごとに実験の要領や見せ方、説明が上達されるのも見受けられました。これからも研鑽を重ねられて、科学の面白さや楽しさをさらに追求されてください。
副賞東北大学多元物質科学研究所のグッズ
ますますMathが好きになる!? ファンクションファンタジー
仙台高等専門学校 名取キャンパス
受賞者コメント
皆さんこの度はありがとうございます。今回のサイエンスデイは今までとは異なり、オンラインでの開催で、実施内容を決定することに非常に苦労しました。今までの経験が生かせないことも多々ありましたが、私たちらしい発表を行うことができ、それを二つの賞という形で評価していただけたことを大変うれしく思います。今回の私たちのテーマは「数学」です。苦手意識を持つ子たちも多い教科の一つでもある数学に、少しでも興味を持っていただければと思い、劇を用いた発表を行いました。ショー終了時にはコメントなどを通し、観客の皆様から反応をいただくことができました。今回の私たちの取り組みが、科学や数学に興味を持ってもらう手伝いに少しでもなれたのではないかと感じることができました。これからもたくさんの子たちが科学を好きになれるように、この度の受賞をバネに活動を続けていきます。

仙台高専名取キャンパス 千葉 蓮
賞名電子情報通信学会東北支部長賞(電子情報通信学会東北支部  2021年度支部長 工藤栄亮)
理由科学の根幹を支える数学・算数について小さな子供でも楽しみながら学べる工夫が成されており,これは本学会が掲げる「電子・情報・通信分野を支える技術によって拓かれる豊かな未来社会に向けて挑戦する」人材の育成に大きく貢献するものである点を高く評価した.また本展示は若い学生たちが主体となって運営しているよう見受けられ,劇形式でわかりやすく数学・算数を解説した学生たちの熱演も非常に素晴らしかった.
副賞電子情報通信学会100周年ボールペン
賞名産総研(AIST)賞(国立研究開発法人産業技術総合研究所 東北センター所長 蛯名武雄)
理由数学というちょっと敷居が高そうなテーマをあえて選んだのが挑戦的で良かったです。説明がとても分かりやすく、楽しかったです。手作り感満載のセンスが面白かったです。
副賞楽しい科学体験チケット
-産総研東北センターから楽しい科学体験を贈ります-

① 研究者訪問チケット
  産総研東北センターの研究者があなたの学校を訪問し、研究の魅力・研究の内容についてお話しいたします。希望があればパロも同行いたします。
② 東北センター見学チケット
  産総研東北センターを見学いただきます。研究者との交流の場も用意いたします。
  (①か②のいずれか一つをお選びください)
野菜電池と果物電池
広瀬 理科実験塾
受賞者コメント
賞名宮城県産業技術総合センター所長賞(宮城県産業技術総合センター所長 斎藤 雅弘)
理由 現代生活に不可欠な電池について,なぜ電池から電気が流れるかから始まり,電池の性能に重要な要素を,身近な材料を使った実験で説明していました。
 今回はオンライン開催となりましたが,見やすい・聞きやすい・分かりやすい動画にまとめていたことも評価し,この賞を贈ります。
副賞 宮城県産業技術総合センターによるデザイン力や加工技術を活用して作製したオリジナルのアクリル製の楯
賞名電気学会東北支部長賞(電気はおもしろいっ賞)(一般社団法人電気学会 東北支部長 春浪 隆夫)
理由日常生活に欠かせない電池の仕組みを分かりやすく簡潔に説明していました。野菜や果物を使った実験では,極板の深さや酸の強さにより電流が変わり,子供だけでなく大人にも興味を持って学習できるよう工夫がされていました。様々な物事に興味を持ち,常に新たな可能性を追求する,将来の電気も含めた科学技術を担う人材に成長することを期待し,本賞を贈呈します。
副賞デジタルマルチメータ
伝統こけし・創作こけし × デジタルメディア
東北生活文化大学 美術学部美術表現学科 情報デザイン研究室
受賞者コメント
「きれいで賞」「m3ラボ賞」を頂き、大変嬉しく思います。

1部では、現存する、最古と推測される「こけし」を赤外線デジタルカメラで撮影し、経年劣化による損傷や退色により、肉眼で見えにくくなった模様を可視化する取組みについてご紹介しました。2部では自由な発想でデザインした、動く創作こけしのプロジェクションマッピングの制作プロセスをご紹介しました。 

こけしは木地師が親子相伝で受け継いできた東北地方固有の伝統工芸品です。本プログラムをきっかけに、地域の伝統に興味を持って頂けますと幸いです。プログラムに参加してくれた皆さま、制作、発表にご協力頂いた皆さま、ありがとうございました。
賞名きれいで賞(塚本勝男・東北大学大学院理学研究科)
理由最近のプロジェクションマッピングの発展はすばらしく、ドラマチックで大規模です。それに対して、あなたがたの企画は東北のこけしを題材にした小規模作品でした。この小規模さはかえって東北文化を世界に広める新しい手段ともなりうるでしょう。そこに現れるであろう可憐で小さな美しさを感じました。普段なかなか見られない人間の瞬間的な変化や、照明による微妙な表情の変化などの表現などは、小規模作品のほうが得意としているでしょう。あえて、このような小規模なプロジェクションマッピングを追い求めるのも新しい道ではないかと思います。たとえば、商品の新しい展示や説明方法への応用、化粧品やファッションの効果のデモ、科学技術研究のリアルな発表などです。
副賞
賞名m3ラボ賞(佐藤一志(仙台高専)・m3ラボ長)
理由東北の伝統工芸品であるこけしを題材に、最新の技術を用いて過去の職人の素晴らしい技術を可視化する取り組みだけでなく、プロジェクションマッピングを用いて伝統に縛られない新たな可能性を広げる取り組みを行って、食い入るように子どもさんが見ている様子が印象的でした。伝統工芸というものづくりに内在する技術を可視化し、子どもをワクワクさせるような取り組みに昇華させていて素晴らしいと思いました。
副賞みやぎ ものづくりとまなびのラボ(m3ラボ)では、産業ニーズの技術開発研究と学びを両輪として産学官連携でSDGs達成を目指しています。副賞では企業から廃材として出る金属から削り出したメダルを贈呈します。メダルに刻印するものは受賞者様のご希望に合わせて決めます。
空気の力を体感しよう! -飛行機はどうして飛ぶの?-
東北大学 流体科学研究所・日本宇宙少年団たなばた分団
受賞者コメント
賞名科学指導者賞(日本物理学会東北支部長賞)(日本物理学会東北支部長 中村哲)
理由視聴者参加型のリアルタイム実験により飛行機が飛ぶ原理を説明していた。ネットワークのトラブルがあったりオンラインでのデモ実験は大変だったと思うが紙と割り箸で簡単にできる実験を工夫していて評価できる。コロナ禍でもオンラインで月1回程度の実験をして小中学生に科学の面白さを伝え続けているとのことで、是非、今後も科学に興味を持つ学生を育成していただきたい。
副賞ご希望に応じて、物理学会東北支部から研究者が出前授業を行います。(出前授業は受賞されなくても申し込み可能です)
歯科技工は 口の中の総合科学だ!
仙台歯科技工士専門学校
受賞者コメント
この度は素晴らしい賞をいただき本当にありがとうございました。歯科技工の世界では、あらゆる科学的な知識や技術を総動員して、生体が失った歯の代わりとなるものを製作しているため、私たちは金属材料、高分子材料、セラミックス材料そして複合材料などの各種材料と,さらに光重合器、CAD/CAMなどの様々な機器を駆使して歯科補綴物を製作するための技を学んでいます。今回は「ハイブリッドセラミックス」と呼ばれる高分子とセラミックスの複合材料を簡単に紹介するための動画を制作しました。「その材料がどのような技術で生産されているのか」そして「その材料を使用することによってどんなものを作れるのか」について知っていただけるように工夫したつもりですが、次回のサイエンス・デイでは歯科技工と科学との繋がりにもっともっと興味を持っていただけるように、是非皆さんと直接お会いして実際に歯科材料に触れていただけることを願っています。
賞名NPO科学協力学際センター賞( NPO科学協力学際センター 代表理事 川添良幸)
理由
副賞
waku × waku 温泉を感じよう!〜語らずにはいられない地球の恵み〜
Waku2 as life × 湯沢市ジオパーク推進協議会 × 箱根ジオパーク推進協議会 × ACADEMIJAN
受賞者コメント
今年度初めてサイエンスデイに参加させていただきました。「人もワクワク,温泉もワクワク生きていく」をキーワードとして,温泉地域における新しい価値創造を目指す任意団体Waku2 as lifeと,「地球ってすごい!!」を見つけられる秋田県湯沢市ジオパーク推進協議会の共催でイベントを実施しました.今年度はオンラインということで,湯沢市のお湯と,宮城県鳴子温泉のお湯を温泉標本として参加者に送り,自宅で温泉を感じてもらいました.研究者からの話題提供,参加者同士の対話を通じて, 温泉を普段と違った目線で深掘りし,捉え方をアップデートすることができました.今回,このような賞もいただくことができ嬉しく思います.今後も温泉を通して,地球の神秘,自然の尊さ,人と温泉の多様性,そして,様々な学問を通して多面的にみる面白さを伝えていきたいと思います.
賞名役に立つ地学賞(2021)(認定NPO法人 防災・減災サポートセンター)
理由温泉という身近なテーマから、地球科学、化学、エネルギー問題などに取り組んでいる点を評価しました。また、秋田県湯沢市の活動と、温泉にかかわる様々な視点からのご発表も、”役に立つ地学賞”として評するものとしました。
副賞当法人で出版した書籍「自然災害へのそなえ~マイマップづくりのススメ~」1冊を副賞として贈呈いたします。あわせて、当法人の関連する技術サロンでの講演権を差し上げます。
あなたの知らない惑星の世界
東北大学大学院理学研究科太陽惑星空間系領域
受賞者コメント
この度は、サイエンスデイAWARDを頂き誠に光栄です。今年は、“あなたの知らない惑星の世界”と題しまして、太陽系の惑星の基本的な情報から少しディープな情報まで幅広い内容で講演をいたしました。当日は、予想を上回る多くの方にご参加いただけて、メンバー一同非常に楽しい時間を過ごすことができました。ご参加いただいた方にとって今回の講演が、惑星科学や科学全般に対して興味を持つきっかけになれば非常に嬉しいです。今回の出展を通じて得た経験や反省点を活かしつつ、来年以降も楽しんでいただける企画ができるよう頑張ります。本当にありがとうございました。
賞名国立仙台高専広瀬キャンパス賞(国立仙台高等専門学校 広瀬キャンパス副校長 馬場 一隆)
理由地球のオーロラや水星・金星探査など、ゲーム、あるいは「探査衛星の旅」や「強風体験」の動画など、様々な手法を用いて、分かりやすく説明していたのが、大変良かったと思います。また、同時双方向での質問ができるように配慮していたのも良かったと思います。参加した小学生や中学生が宇宙への興味や夢をかきたてられ、ひいては科学や技術の面白さや楽しさも感じられたものと思います。
副賞特製の盾
モアレで光を操ろう! ~周期構造をかさねてつくる不思議な模様~
東北大学大学院理学研究科(大野 誠吾)
受賞者コメント
この度は栄えある賞をいただきまして誠にありがとうございます。
2つの周期パターンが重なってできるモアレという現象は、物質科学、光学、数学、計測技術といった現代科学・工学にとってある種の交差点とも言えます。当日の前半ではそういった難しい話は抜きにして、モアレパターンやそれに類似する現象について、参加者に画面上ではありますが実感できるよう、プレゼンソフト等を使ったデモンストレーションを多めに行いました。後半にお話しした研究内容とモアレの関連性は正直なところどの程度伝わったかわかりませんが、スピーカーから聞こえてきた子供たちの声やチャット欄に書いていただいたコメントから、少なくともモアレの不思議さや面白さの一端は講座を通して伝わったのではないかと思っております。
今回いただいた賞を励みに今後も研究とその面白さが多くの方々に伝えられるよう精進してまいります。
賞名 JAXA角田宇宙センター所長賞(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 角田宇宙センター所長 植田 修一)
理由身近にあるモアレ現象の説明から最先端のテラヘルツ光への繋がりが大変興味深い講座でした。後半のテラヘルツ光研究は子供たちには難しかったと思いますが、星型やカラーのモアレに子供たちが驚く様子が大変良かったと思います。子供たちが好奇心を駆り立てられて、より科学に興味を持ってくれることが期待できました。
副賞JAXA角田宇宙センターオリジナルスポーツタオル
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