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サイエンスデイとは?

学都「仙台・宮城」サイエンス・デイとは?

sciencetyan 科学って、そもそもなんだろう?―『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』は、「科学の”プロセス”を子どもから大人まで五感で感じられる日」をコンセプトに、「学都」として知られる「仙台・宮城」において、2007年度から毎年7月に開催している体験型・対話型の科学イベントです(『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』の開催趣旨はこちら)。

 社会の成熟化に伴い、科学や技術はブラックボックス化し、わたしたちは便利さと引き換えに、科学や技術の”プロセス”を五感で感じる機会を失ってきました。しかしながら、科学や技術のもたらす”結果”のみを一方的に享受するだけの受け身の姿勢では、科学離れや科学リテラシー不足など、科学技術立国日本の根底を揺るがす社会的リスクを回避することはできません。

 一方で、「仙台・宮城」は「科学」という切り口で見ると、大学・研究機関、民間企業や行政・教育機関等が密集し、研究者や技術者等が日々、研究・開発等の知的創造活動を行う、本来であれば、わたしたち市民の生活と科学・技術が隣り合わせで存在する、古くより「学都」と呼ばれる地域です。

 この地域特性を活かし、「科学って、そもそもなんだろう?」をテーマに、子どもも大人も、普段科学に触れる人も触れない人も、科学や技術の背景にある”人”や”プロセス”を、自らの五感で感じられる場づくりを目指し、本趣旨に賛同する、組織の枠を超えた100を超える多様な団体と連携のもと、『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』を毎年開催します。

2012_012 また、『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』では、あなたが”よい”と思った出展プログラムに対し、お互いに自分の賞をつくって表彰し合う取組み「サイエンスデイAWARD」を、2011年度から毎年行なっています(『サイエンスデイAWARD』の趣旨はこちら)。

 ”よい”科学や技術とは、そもそも何か?そこにはさまざまな視点があります。サイエンスデイAWARDは、複眼的な視点から評価できるよう、個人・団体問わず誰でも賞を創設できることが、最大の特徴です。 そして『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』を審査会場とし、開かれた審査を行います。

 一般的な科学や技術のコンクールは、その成果を評価します。しかしサイエンスデイAWARDは、その結果に至るまでの”プロセス”が、知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造に資するか、すなわち、科学的なものの見方や考え方、科学に対する姿勢といった視点から評価します。

 そして、『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』は、地域リソースで構成される”見本市”でもあります。本イベント参加時に、市民が『学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティ』会員として登録できるしくみをつくることで、年間を通じて各主体の取組み(一般公開や市民向け講座など)に市民が継続的に参加できる土壌を整えます(『学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティ』はこちら)。

 科学って、そもそもなんだろう?―『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』では、参加する一人ひとりがそれを考え、自由に提案することを通して、知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造に資することを目指します。

これまでのあゆみ

 私たちNPO法人natural science は、NPO法人化前の活動開始時(2006年3月)から、組織の枠を超えた若手研究者や学生らの有志が集まり、「知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて」をミッションに、科学の”結果”だけでない”人”や”プロセス”の可視化・共有化というアプローチから、実感の伴う科学コミュニケーションのあり方・方法論を模索・実践してきました。

 2007年のNPO法人化を記念して開催した第1回サイエンスデイでは、natural science に所属する若手研究者による自然科学研究の”プロセス”を広く一般と共有できるよう、研究者たちの寸劇や実験なども交えて、素朴な疑問をテーマに、実際に観察・定量化・解析・モデル化する研究の”プロセス”を擬似体験できる『サイエンスライブ』を単独で実施しました。

 また、単発イベントの他にも、子どもたちの科学的思考力を養うための科学教室『ものづくり講座』のプログラム開発・通年実施も、natural science の活動の両輪として行なっています(natural science『ものづくり講座』はこちら)。

 しかし、「そもそも科学って、何だろう?」―そこには様々な視点があり、興味・関心や領域は多様です。そこで、科学の”人”や”プロセス”の多様性を場として体現しようと、本趣旨に賛同する大学・研究所や企業など、既存の枠を超えた多様な主体と連携し、『学都「仙台・宮城」サイエンスデイ』を毎年開催しています。年々、出展者数ならびに来場者数が拡大しています(図)。

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